- Planning / Scenario / Sound
- はらだ こうじ
- Development
- ながた あきら
『キヲクノオト』いかがでしたでしょうか。
心の旅なのか、会社案内なのか、街ブラなのか、はたまたサイコサスペンスなのか。ジャンルすらよく分からないものをプレイしていただきありがとうございます。
『キヲクノオト』という名のとおり、『記憶ノート:断片的な記憶が綴られるもの』と『記憶の音:抽象的な記憶が語られるもの』を掛け合わせた、一風変わったサウンドノベルとして制作しました。
本作では独特なインターフェースを採用しています。私がお仕事で携わっている「医学論文探索のシステムUI開発」において、ノード(点)とエッジ(線)を用いたグラフ描画に「Webらしい心地よさ」を感じ、そこからデザインの着想を得ました。また、これらのビジュアルは、人間の記憶形成を担うニューロンネットワークを想起させる比喩としても用いています。
本作の物語には曖昧な表現が多くあり、全111個の「記憶」を集めても、その核心については直接語られません。点と点を線で結んでいくように、物語の奥で何が起こったのかを考察してみてください。ひとの記憶とはじつに曖昧で、自身の都合が良いように形成されているものです。今回出てくる記憶や音も、はたして真実なのか、記憶の捏造なのか、定かではありません。
すこし話がそれますが、「111」といった数字の偶然の連続を「エンジェルナンバー(天使からのメッセージ)」として解釈する考え方があります。連なる数字によって意味は異なるのですが、「111」は【新たな始まり】【思考の現実化をしやすい】などのメッセージを示唆するとされています。
ふと目にした数字の並びを「単なる偶然」で済ませることもできますし、見かけた瞬間を好機ととらえ、自らが次の一歩を踏み出すためのきっかけとすることもできます。この物語の主人公も、何かしらのきっかけをつかみ、新たな始まりの一歩が踏み出せるとよいのですが...。
今回、おまけ要素としてB面のボイスもご用意いたしました。B面はキャラクターの性質上、失礼なこと・心無いことを言う可能性がありますので、どうか深い懐をもってプレイいただけたらと思います。
あなた自身の手で記憶をつなぎ合わせ、“あなたにとっての真実”にたどり着けることを願っております。
Thank you for playing.
(*˘︶˘人)